フェルディナント・ポルシェが泣いている ~VW社、ディーゼル車の排ガスが基準値の30倍を超える

反日ハンター・神功正毅です。
第一次世界大戦後のドイツ国民の足となり、今でも「国民車(フォルクスワーゲン)」の名で親しまれているビートルを長年作ってきたフォルクスワーゲン社が排気ガスの試験で不正を行い、量産車が基準値の30倍を超える窒素酸化物を出していたそうです。
NHK NEWSWEB/フォルクスワーゲン不正 発覚のきっかけ
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150925/k10010247921000.html
<引用開始>

フォルクスワーゲンのディーゼル車の不正が発覚するきっかけとなったのは、世界各地で活動する「国際クリーン交通委員会」という環境関連のNPOの委託を受けアメリカのウエストバージニア大学が行った調査でした。

このNPOによりますと、調査は2013年から去年にかけて、不正なソフトウエアの搭載が指摘されているフォルクスワーゲンの「ジェッタ」と「パサート」、それにBMWのディーゼル車の3つの乗用車を対象に行われました。
調査では、高速道路や市街地、登り坂などを走行して排ガスの数値を測定しました。その結果、BMWの乗用車が、おおむね基準並みの数値だったのに対し、フォルクスワーゲンの「ジェッタ」は窒素酸化物の排出量が基準の15倍から35倍、「パサート」は基準の5倍から20倍だったということです。
排ガス試験の際の、フォルクスワーゲンの車の数値は基準をクリアしているのに、実際に路上を走行しているときの数値が大きく基準を超え、あまりにかけ離れた結果となったことを受けて、このNPOは、アメリカの環境保護局など規制当局に連絡することにしたと説明していて、これが今回の不正の発覚につながりました。
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専門家「耐久性と燃費高めるねらいか」

フォルクスワーゲンのディーゼル車の不正が発覚するきっかけとなった調査を委託したNPO「国際クリーン交通委員会」のメンバーで、自動車工学を専門とする早稲田大学大学院の大聖泰弘教授は、「フォルクスワーゲンのディーゼル車の排ガスに問題があるという指摘を受けて、実際の車で調べた結果、基準の数倍から30倍以上の窒素酸化物の濃度が検出された。
さらに調査を進めた結果、意図的にプログラムで操作しているのが実態ではないかという認識に至った」と話しました。
そのうえで大聖教授は、「不正なソフトウエアを使えば排ガスの処理システムが長持ちし、燃費もよくなるので、車の耐久性と燃費を高めるねらいがあったのではないか。また、コストをかければ排ガスの処理はできるが、フォルクスワーゲンは、比較的価格の安い中小型の車が多いので、コストが大きくなるのを嫌ったのではないか」と指摘しました。


世界でトヨタとトップ争い

フォルクスワーゲンは、世界での新車販売でトヨタ自動車と激しいトップ争いを繰り広げています。グループ全体の販売台数は、去年、トヨタのグループに次いで2位でしたが、ことし6月までの上半期ではおよそ504万台とトヨタを僅かに上回り、初めてトップに立ちました。
ディーゼル車をエコカーの柱と位置づけるヨーロッパでは高いシェアを維持しつつ、世界最大の市場に成長した中国ではいち早く現地生産に乗り出し販売台数トップを続けています。
さらに、買収を通じて、高級車や商用車まで幅広いブランドを傘下に収めたことも規模拡大の原動力となりました。その一方、今回の問題が発覚したアメリカでは、ビッグスリーと呼ばれる地元の3大メーカーや、日本メーカーなどとの激しい競争のなか、1980年代後半に現地生産から一時撤退するなど苦戦しています。
4年前にアメリカでの販売拡大を目指して現地生産を再開しましたが、グループのシェアは3%程度と伸び悩んでいて、地元のGM=ゼネラル・モーターズやフォードに次いで14%程度のシェアを持つトヨタグループとの差を縮めることができない状況が続いています。
<引用終了>


ここまでなら「しょうがないよ。ドイツはディーゼル後進国だし。」(ディーゼルエンジンを搭載した九七式戦車[チハ]を見たドイツ軍将校はうらやましがったそうです。ちなみにガソリンエンジン搭載のドイツの戦車・パンターの初期型はエンジンが爆発する事故を度々起こしていたそうです)と言えますが、フォルクスワーゲン社のあるドイツの外交官らが、重大な抜け穴が指摘されている従来の排ガス試験の継続を裏で働きかけていたそうです。
YAHOO!ニュース/車の排ガス試験で「抜け穴」要求、独仏英がロビー活動か 文書流出
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150925-00000024-jij_afp-bus_all
<引用開始>

【AFP=時事】排ガス規制逃れの不正が発覚した自動車大手フォルクスワーゲン(Volkswagen、VW)の母国ドイツの外交官らが、重大な抜け穴が指摘されている従来の排ガス試験の継続を裏で働きかけていたことが24日、AFPの入手した流出文書から明らかになった。

独VW、排ガス規制回避ソフト搭載で米当局が捜査

 この文書はドイツの政策方針書で、欧州連合(EU)の規制機関に対し、最新の車両試験でも重大な抜け穴を残し、実際の二酸化炭素(CO2)排出量が公式結果として発表される排出量より多くなるよう要請している。

  この文書について最初に報じた英紙ガーディアン(Guardian)は、同様の要求を記した政策方針書がフランスや英国にも存在すると伝えている。

  流出した技術文書の日付は今年5月で、内容はフォルクスワーゲンの不正問題で焦点となっている窒素酸化物(NOx)ではなく、CO2排出量の測定検査に関するものだ。従来の試験NEDCから厳密な新試験WLTPへの変更点に、制限を加える方策を具体的に論じている。

  ドイツはこの文書内で、相関試験の際にEUがこれまでに提案してきた以上の例外を認めるよう求めており、下り坂で試験を行うことも例外対象に含まれている。

  市民団体「交通と環境(Transport & Environment)」のグレッグ・アーチャー(Greg Archer)氏は、EU主要国がフォルクスワーゲンの不正を批判する傍ら、秘密裏に試験の緩和を実現しようと工作していたと指摘。「VWの不正に対しEUの捜査を要求しながら、同時に新検査を甘くするためのロビー活動を裏でやっているとは、まったくの偽善だ」と批判している。【翻訳編集】 AFPBB News
<引用終了>



国家ぐるみでフォルクスワーゲンの不正問題を庇い、規制を厳しくしないようよう働きかけるとは「国民車(フォルクスワーゲン)」の名に泥を塗ることにつながります。

これらのフォルクスワーゲン社ならびにドイツ政府の行いは

「俺たちが不正マイスターだ!」
機動戦士ガンダム00 ガンダムマイスターズ / 1080p Gameplay1
https://www.youtube.com/watch?v=4ZWeOngPnkg


と宣うに等しい愚行です。


フォルクスワーゲン社ならびにドイツ政府よ、ドイツ国民の足となるビートルを設計し、トヨタ社がプリウスを販売する55年も前にハイブリッド戦車(正確にはガソリンエンジンで発電してモーターで駆動する)・ポルシェティーガー、フェルディナント(エレファント)重駆逐戦車を作ったフェルディナント・ポルシェが泣いているぞ!

フォルクスワーゲン社ならびにドイツ政府には今回の不正のようなレトリックではなく、マイスター秘伝の職人芸で排気ガス規制を乗り越えてもらいたいものです。

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ジャンル : 政治・経済

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